表紙写真の説明


植物生態 > 表紙写真の説明


現在の写真

泉畑ミズバショウ群生地(2008.04.22)
きれいなミズバショウがいっぱい咲いてました。咲き誇るミズバショウを前にピクニックをしました。

過去の写真

ランビルヒルズ国立公園クレーンから(2006.04.16)
マレーシア、ボルネオ島。高さ40m、大体クレーンの半分あたりから撮影。マレーシア、ボルネオ島の代表種のフタバガキ科の植物が写っています。一斉開花の時期には、不思議な種をつけます。
イワカガミの冬ごもり(2005.12.14)
イワカガミは高山などに分布する常緑木本植物です。冬になると、低温と強光により光合成系などにダメージをうけやすくなります(光阻害)。イワカガミは光阻害を防ぐために葉にアントシアン系の色素を蓄積し、葉緑体に光が届かないようにします。アントシアンを蓄積するのは光があたる部分だけで(紫っぽい色の部分)、他の葉の陰になって光があたらない部分や葉の裏側は緑色のままです。イワカガミはこの状態で冬を越し、春には再び緑色を取り戻すはずです。
八甲田山毛無岱湿原の紅葉(2005.10.07)
前と同じ場所(下参照)で今年撮影したものです。
山形県湯殿山神社境内の天然CO2噴出地(2005.08.30)
産業革命以降、化石燃料の大量消費により、大気CO2濃度は急激に増加しています。大気CO2濃度の増加に対し生態系がどのように応答するのかを予測するための研究が多くの研究者によって行われています。研究対象の一つとして天然CO2噴出地が利用されています。CO2噴出地は文字通り火山性のCO2が噴出する場所で、周囲は長期間高CO2環境にさらされていたと考えられます。このような環境で植物がどのように生きているのかを調べています。写真はCO2噴出地(写真奥)付近のCO2濃度を測定しているところです。
エンレイソウTrilliumapetalon;2004.04.19;青葉山)
ユリ科エンレイソウ属。低山帯の林床に生える多年草。高さ20〜40cmになる。花期は4月から6月。信じられないかもしれませんが、写真の中央が花です。花自体はキレイではありませんが、3枚の葉の上に花が乗っている姿は非常に印象的です。ラテン語のTri は3つという意味です。
こぼんFelis catus;2004.03.17-2004.04.19;実験園)
食肉目ネコ科ネコ属イエネコ。圃場きっての人気者。この写真、一見可愛らしく写っていますが、体のつくりをよく見ると、その恰幅の良さに気付くことでしょう。おまけにもう一枚
ブナFagus crenata;2004.02.13-03.17;実験園)
ブナ科。日本の落葉広葉樹林の代表種。写真は実験園で冬越し中の稚樹。
ミヤマタムラソウSalvialutescens;2003.07.07- 04.2.13;青葉山)
シソ科アキギリ属。林床に生える多年生の草本。高さは30cmから大きいもので80cm以上になる。初夏に総状の花序を形成し、白い可憐な花を咲かせる。しかし写真のように開花前に花芽を食害されることが多く、野外でみられる個体には無残な姿のものが多い。食害を受けると、ミヤマタムラソウは食害部位から無性芽というクローン個体をつくる。このようにミヤマタムラソウは、有性生殖の失敗に対して無性生殖を行い個体数を稼ぐ「繁殖補償」戦略が進化してきたのかもしれない。
キクザキイチゲAnemonepseudo-altaica;2003.04.11-07.07;泉ヶ岳)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。山地の落葉樹林内に生える。花の直径は3cmほど。写真の花色は淡紫青色だが、変異に富み、淡紅色、白色の花を咲かせる個体もある。
冬のオオシラビソ(樹氷)(2003.03.07-04.11;山形県蔵王山地蔵岳山麓)
樹氷は、オオシラビソ(アオモリトドマツ)に日本海側から湿った空気が吹き付けることによって作られます。過冷却状態にある細かな水滴がオオシラビソに衝突することにより、一瞬で凍りつきます。風下ではなく、風上の方角に氷が成長するのが特徴的です。こうしてできた氷が数10cmほどの厚さに成長することにより、巨大な樹氷が形成されます。樹氷は、様々な気象・植生条件が重なったところにしか形成されないと言われます(撮影日 2/28)。
高層湿原の紅葉(2002.10.12-2003.03.07;青森県八甲田山毛無岱(けなしたい)
上毛無と下毛無を結ぶ木道で、下毛無を撮影したものです(撮影日 10/6)。手前の茶色の葉はミヤマナラ、黄色の葉はミネカエデ、点在する赤色の葉はナナカマド・ヤマウルシ、緑の針葉樹はオオシラビソです。池塘周辺のオレンジの草はヌマガヤです。これからの季節、八甲田には霜が降りるようになります。
ツリフネソウImpatiencetextori;2002.09.23-10.11;青葉山)
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。やや湿ったところに多く生息する。名前の由来は、細い花柄の先につり下がって咲く花を釣舟にたとえたところからといわれる。熟した果実に触れると、ホウセンカのように果皮がはじけて種子をとばす。属名の「Impatience」は、「こらえきれない」というところから来たもの(だそうです)。
ヤマジノホトトギスTricyrtisaffinis;2002.08.07-09.23;青葉山)
ユリ科ホトトギス属の多年草。林床に生育する。垂れ下がるように花を咲かせるホトトギス(Tricyrtishirta)や、散房状に花を咲かせるヤマホトトギス(Tricyrtismacropoda)と区別される。葉にも花被片と同じような斑点があるのが特徴的。花期は8月から10月なのですが、この写真を撮影したのは7月25日。どうやら今年の青葉山は、暦よりも早く進んでいるようです。
ヤマユリLiliumauratum;2002.07.25-08.06;青葉山)
ユリ科ユリ属の多年草。山地や丘陵に生育する。青葉山の散策路沿いに大輪の花を咲かせ、強い芳香を放つ。
学生実習の様子「マルハナバチの訪花行動:その適応的意義と植物の送受粉に与える影響」(59KB; 2002.06.06-07.24;東北大学川内キャンパス)
学部3年生を対象とした植物生態学実習の様子。クロマルハナバチ(Bombusignitus)を用いて、その訪花行動を追跡します。場所は東北大学川内キャンパス内に設置した網製テント。訪花対象とした植物はマリーゴールド(Tagetespatula)、アカツメクサ(Trifoliumpratense(40KB)です。
モミジイチゴ(Rubus palmatus Thunb. var. coptophyllus A. Gray)
バラ科キイチゴ属の落葉低木。葉の形が掌状であることからモミジの名がついた(と思います。ミネカエデの葉の形に似ています)。花期は4月。写真中の昆虫はコマルハナバチ(Bombusardensardens Smith)。モミジイチゴの花粉と蜜は、コロニー創設期のマルハナバチにとって貴重な食料となる。
アオキAucuba japonica Thunb.;56KB;2001.04.24-)
ミズキ科の雌雄異株低木。常緑性。葉や枝・幹が緑色であることから、古くは「青木葉」と呼ばれ、それが属名の語源となる。やけどや腫れ物の薬草という民間伝承がある。近縁の植物として、日本海側の多雪地域にはヒメアオキが、沖縄地方にはナンゴクアオキがある。
ウバユリCardiocrinumcordatum;34KB;2001.02.11-04.23)
ユリ科。大型の草本で、高さ1mから、大きい個体だと3m近くまで成長する。地下に「鱗茎(りんけい)」と言う一種の「いも」を作る多年草だが、一度花を咲かせると鱗茎ごと枯れてしまう「一回繁殖型」植物。写真は、立ち枯れて残った花茎と種子が入っていた果実部分。種子は、その周囲に薄い銀白色の飛膜を持ち、風に乗って運ばれる。
モンゴルの草原(28KB;2000.08.30-2001.02.10)
モンゴルでは、乾燥や放牧により、多くの土地で草原が主な植生となっています。また、南北には乾湿の傾度があり、この傾度にあわせて大きく種組成が変化します。96年度から、乾燥状態の異なる各土地で各種がどのような資源利用を行っているかを調べています(広瀬・ナチン)。99年度からは、囲いこみ実験を行い、放牧の影響から解放した状態での生産力を調べています(現在行われている研究;生理生態編より)
ショウジョウバカマHeloniopsisorientalis;37KB;2000.04.13-08.30)
常緑のロゼット葉を着ける多年草。雌性先熟のピンク色の花を咲かせ、その花を猩猩(しょうじょう;サルに似た想像上の動物)の顔に、ロゼット葉を袴(はかま)に譬えた名称をもつ。枯死する前に、葉の先端に栄養繁殖個体が生じ、それが分離して無性生殖を行う。

ここから先は、写真をザックリと捨てました。


オオオナモミ(Xanthiumcanadense;22KB;1999.09.29-2000.04.12)
メキシコ原産とされるキク科の帰化植物。多くのキク科植物と異なり、この植物は、オスの頭花とメスの頭花を着ける。写真は、当講座において実験中のオオオナモミ。現在予測されている大気中の二酸化炭素濃度の上昇が、植物の成長や繁殖にどのような影響を与えるのかを、研究している様子です。
ヘビイチゴ(Duchesneachrysantha;13KB;1999.06.04-09.28)
バラ科。種小名のクリサンタは「金色の花を持つ」の意味。春、ほふく枝を伸ばし、その 節から根を出して地表に定着する。その後、節間のほふく枝は枯れ、各節は娘個体として独立する。ヘビイチゴ属の花は、朝に開いて夕方になると閉じる。このような「睡眠」現象は、多くの植物で知られているが、それが植物にとってどのような意義があるのかは、よく判ってない。
フキ(Petasites japonicus;27KB;1999.03.20-06.03)
キク科。雌雄異株(オス株とメス株に別れている植物)。メス株には、たくさんの雌花に混じって、不稔(タネを作る能力のない)の雄花がつく。いっぽう、オス株の花には、外見上おしべとめしべをもった花が咲くが、種子は出来ない。このことから、フキは、元来は雌雄が同じ株のなかにあるような植物だったものが、雌雄異株に分化したのだと考えられている。
電飾のケヤキ(Zelkovaserrata;25KB;1998.12.19-99.03.20)
ニレ科。仙台市街を東西に走る定禅寺通りと青葉通りには、250本以上のケヤキが街路樹として植栽されている。春の新緑、夏の緑陰、秋の黄葉そして「光のページェント」と呼ばれる冬の電飾で、市民に親しまれている。同じニレ科植物のハルニレの林では、春の芽吹くタイミングが、樹木によってばらつくという。これは、新芽を食べる昆虫を回避するためだとされる。一方、このケヤキの街路樹では、個体や樹の植えられている場所によって秋の色づく時期が異なるが、こちらはばらつく理由は良く判っていない。
クリ(Castanea crenata;28KB;1998.10.02-12.18)
もっとも古い栽培植物の一つとされ、かつては重要な主食糧だった。青森県の三内丸山遺跡(縄文時代)からも大量の花粉が検出されており、集落の周囲でクリの樹を植林していたためだと考えられている。米作が普及した後も、冷害時の救荒植物として、貯蔵されていた。生の葉をすりつぶしたものや、樹皮や干した葉の煮出し汁は、ウルシかぶれに効くと言われているそうだ。
キツリフネ(Impatiensnoli-tangere;21KB;1998.08.14-10.02)
キツリフネは、2タイプの花を咲かせる。写真のような黄色い花は「開放花」と呼ばれ、他の花からの花粉で種子を残す。これに対し「つぼみ」状態のまま、その内部で自花の花粉で受粉して種子を残す「閉鎖花」と呼ばれる花もつける。開放花を咲かせるためには、多くの栄養分を消費するが、咲かせすぎると他の花からの花粉が十分に受け取れなくなる。そのため閉鎖花をつけることで、養分の消費を抑える。
ミツガシワ(Menyanthestrifoliata;32KB;1998.06.29-08.13)
「長い雄しべと短い雌しべ」の花(短花柱花)をつける株と、「短い雄しべと長い雌しべ」の花(長花柱花)をつける株の2タイプがある。このような花の仕組みを「異形花柱性」と呼び、異なるタイプの花間で有効な受粉が行われる。他家受粉を行うために、様々な植物で同じ性質がみられる。
ニワゼキショウ(Sisyrinchiumatlanticum;27KB;1998.05.29-06.28)
アヤメ科。明治時代中頃、園芸植物として日本にもたらされ、本州以南に広く帰化し、芝生などに生育している。2〜5個の花を持つ花序は、苞葉(ほうよう)に包まれており、その中から1つずつ花が現れて咲く。個々の花は一日でしぼむ。写真は白い花だが、一般には紫色のものが多い。
ミツバアケビ(Akebia quinata;32KB;1998.05.01-05.28)
紫褐色の花を咲かせる。画面左上が雌花、中央右寄りが雄花が集まった房。花に蜜がないため、雄花の花粉を求めて、昆虫が訪れる。雌花には蜜も花粉もないが、オスより 大きな花であるため、昆虫の注意を引きやすい。そのため、昆虫は、より目立つ雌花にも訪れる。こうして雌しべに花粉がもたらされる。
オオイヌノフグリ(Veronicapersica;32KB;1998.03.14-04.30)
学名が示すようにペルシア(イランの旧名)など西アジア原産の帰化植物。「ひょうたん草」とか「星の瞳」と呼ぶ地方もあるとか。この花にハチが止まると、そのハチの体重のために、花柄が曲がり花が傾いてしまう。花から落ちそうになったハチは、花の中央にある雄しべにしがみつく。こうしてハチの身体に花粉が付く。
ホテイチク(Phyllostachysaurea;32KB;1997.12.09-98.03.13)
中国原産のタケ。葉に白い縦縞模様があるものを「シマホテイチイク」、稈(かん;いわゆる茎や幹)に淡黄色の縦縞が入る物を「ギンメイハチク」と呼ぶ。1997年の仙台での初雪は、12月2日。東北大学薬学部の「薬用植物園」に植栽されている物を、その日に撮影。
イチョウ(Ginkgo biloba;33KB;1997.11.22-12.08)
「生きた化石」。イチョウの仲間は、恐竜時代には世界中に分布していましたが、現在では、中国原産の現生イチョウただ一種のみが残るだけです。日本のイチョウは、仏教伝来とともに、6世紀末に中国からもたらされたもの。種子は「ぎんなん」として食用にされますが、食べ過ぎると中毒を起こすそうです。
ノブドウ(Ampelopsis glandulosa var.heterophylla;28KB;1997.10.10-11.21)
日本各地に普通に見られるつる植物。ノブドウの果実は、本来は非常に小さなものだが、その実にハエ(ブドウタマバエなど)の幼虫が寄生することで、写真のように肥大化する。要するに「虫こぶ」である。ヤマブドウ(食用)と異なり、食用にならない。
初秋の八甲田山 26KB(1997.09.16-10.9)
青森県の中央にある八甲田山は、大岳・小岳・高田大岳・硫黄岳などの山々をまとめた総称。一帯は国立公園に指定されており、動植物の採集は禁止されている。理学部附属八甲田山植物実験所が近辺にある。1997年は10月9日に初冠雪だそうです。写真手前の樹はオオシラビソ(アオモリトドマツ)。
シラネアオイ(Glaucidium palmatum;26KB;1997.07.29-09.15)
北海道・本州中北部に分布する。シーボルトが江戸時代に、その標本をヨーロッパに持ち帰って以来、「キンポウゲ科(福寿草の仲間)」とされていたが、最近は、この植物1種のみの「シラネアオイ科」として、独立したものとして扱われるようになった。日本特産。花びらはなく、青紫色のものは、がく片。
ミズバショウ(Lysiciton camtsuchatcense;1997.06.03-07.28)
表紙に使った写真が、すでに行方不明。その代わり、「Photo」コーナーに、別の写真と説明があります。

植物生態 > 表紙写真の説明